麻里(まり)には彼氏がいた。結婚を考えていることも本人から聞いていた。2週に1度くらいのペースで抱いていた麻里に、ある日こう言われた。
「Hした日はずっとあなたのことを考えてしまう。たぶん好きなんだと思う」
女性特有の愛の告白である。
私はこの手の告白を何度も受けている。
「私はこういう気持ちなので、あなたの方から交際を申し込んでください」という麻里からの要求だ。
この要求のポイントは、断られても振られたことにはならない点だ。女の告白を男が振るのではなく、男がただ告白しなかったことにする。女は振らせない。プライドが許さない。私はそう理解している。
意中の女を手に入れたければ、必ず男の方から交際を申し込まなければならない。もちろん例外もあるが、基本的にはそういうものだと思っておくべきだ。
麻里の話に戻ろう。私はこう答えた。
「ありがとう。でも、俺は麻里と付き合うつもりはないよ。」
生理の日に会いに来る
以来、私から誘うことはなくなった。
時々お互いの近況報告をする程度になった。
ある日、彼女の方から「すごいストレス溜まったから温泉行きたい」と連絡があった。
私は家族温泉を提案し、日程調整を始めた。
仕事も忙しく、彼氏の目も気にしなければならない彼女が指定してきた日程は、非常に限定的なものだった。「ごめん、忙しくてなかなか時間取れない。この日しか無理なんだけど大丈夫?」
自分から誘っておいてなかなか時間取れないってなんだ?こういう時は、何かある。
彼女から指定された日程に承諾したあと、彼女はこう付け加えた。
「その日生理だから、Hはできないんだごめん」
私はそれにも承諾し、麻里と家族温泉を楽しむことにした。彼女の言う通り、その日SEXをすることはなかったが、しっかりとお口で奉仕してもらった。
また別のある日、彼女から「生理だしHはしないんだけど、ちょっと話聞いてほしい」と連絡が来た。私はそれも承諾し、家に迎え入れた。
仕事や家族、彼氏の話をたっぷりと聞き、私なりの意見を述べ、最後にお口で奉仕してもらい、そのまま帰した。
さて、麻里は一体何がしたかったのだろうか。
初めて私の家で過ごした日、「夢のような時間だった」と言っていた彼女。何度か会っているうちに、気持ちを伝えてくれた彼女。気持ちには答えられないと伝えた後、生理の日にしか会いに来なくなった彼女。
男の発想では麻里の気持ちはわからないと思う。しかし、女心の不可思議さを理解しておくと、大きく予想を外すことはない。きっと彼女は、また私に会いに来る。